夫婦で共通の目標を持つということ

しっぽのきもちブログ
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秋の夜長。みなさんいかがお過ごしですか?残業でなかなか帰ってこない夫を待ちながら、今日は私たち夫婦が二人で一緒に持っている目標について考えてみました。
 
最初に「夫婦の目標」っぽく出てきたのは、「日本で最も美しい村を二人で巡る」というものでした。これは本当に自然発生的に、キッカケは何だったんだろう?というぐらい些細なやり取りの中でポロッと生まれてきたものです。すでに北海道美瑛町、宮崎県綾町、宮崎県高原町を巡っていて、「日本で最も美しい村連合」の看板の前で写真を撮っています。
「日本で最も美しい村」って?という方も多いと思いますが、これはまた別記事(準備中)にて。簡単に説明するとフランスで始まった素朴な美しい村を厳選し紹介する「フランスの最も美しい村」運動の日本版で、日本の農村や漁村の景色、文化を守りながら、さらにその自治体の自立を目指していく運動のことです。5年に一度の新規加盟審査と再審査があり、2016年10月現在、64の町村・地域が加盟しています。
 
私たち夫婦はもともと日本文化や伝統、地域コミュニティの在り方などに興味がありました。海外旅行に行くと、観光名所よりもその地に住む人の普通の生活の様子を見て回りたタイプです。そのためこの「日本で最も美しい村」のコンセプトにも魅力を感じ、「行ってみたいね~」という流れになりました。加盟している町村・地域というのは、景観上の魅力に加え、どこもここもその土地らしい特徴を備えています。その土地の地域資源を活かし、伝統を重んじ、かといって創造を拒んでいない地域。メジャーな観光地ではないけれど、“そこだからこそ”の何かがある、と二人して感じたのです。本当に何気ない「行きたいね」だったと思いますが、“私たちだけの”という特別感も相まって、いつしか私たちの目標として口をそろえて述べるまでになりました。
 
先日、もっと短期的な目標というのを二人で考え、12月のTOEICのスコアアップ&スコア勝負をすることになりました。海外も行きたいねー、そのためにはやっぱり英語ができたほうが便利だよねー、という話と、夫の会社でTOEICの受験が必須となり、夫の希望により私も道連れになった形です。
 
その他にも、例えば
・毎日体重計に乗る
という習慣づけの目標から、
・世界一周旅行
という、いつ叶うか分からないBigな目標まで、私たちはお互いに共有しています。
 
では、目標を共有することのメリットとは?まだまだ浅い結婚生活を続ける中で思ったのは、
 
・一緒に頑張っているという連帯感が生まれる
・日常にメリハリがつく
二人らしさを再確認できる
 
ということです。
一つ目のキーワード、連帯感。
言わずもがなですが、「夫婦の目標」ですので、お互いに協力して達成していくことが求められます。目指すゴールが同じなので、そこに到達するにはどうしたらいいかを共に考える機会が増えます。学生時代の部活動や会社でのプロジェクトだってそうですよね。「試合に勝つ」「プロジェクトを成功させる」というゴールをメンバーが一丸となって目指すから、そこには意見や提案、時には感情なども織り交ぜながら対話が生まれます。目標達成のためにメンバーが一生懸命になればなるほど、プロジェクトや試合が幕を閉じた時の喜びや悔しさも強くなります。夫婦もそれと一緒で、「一緒に頑張ろう!」というモノが何か一つでもあると、一致団結して頑張れるのです。連帯感についてはそんなに深く語らなくても、なんとなくご想像いただけるのではないでしょうか。
 
二つ目のキーワード、メリハリ。
週末のデートが特別だった時とは違い、結婚すると生活!日常!が二人のフィールドになります。二人でいることの特別感はそれこそ特別な時にしか得られず、今日の夕飯どうしようとか、そろそろ家賃払わなきゃねとか、これまで親兄弟と話していたような庶民的な会話が続きます。お金だったりお互いの親戚関係だったり、時には話すのが億劫になるような面倒な話題もあると思います。でもそれが生活。生活は質素で地味で単調です。もちろんそれも幸せの一つなのですが、なかなか普段は意識しづらいですよね。さて、そんな時に夫婦共通の目標があったらどうでしょう。想像しただけで、ちょっとだけ楽しくなりませんか?例えば「ラーメン年間50杯」という目標があったら、「今度の週末はどこのラーメン食べに行こうか?」なんて話ができて、ちょっとしたデートのきっかけが生まれますよ。
 
三つの目のキーワード、二人らしさ。
「夫婦の目標」の大切さについての情報は数あれど、メリットとして二人らしさを挙げているものはまだ少数ではないでしょうか。言うまでもないことですが、夫婦の目標というのはその夫婦特有のもので、他の誰でもない二人だけのオリジナルです。「あなたも私も大事にしたいと思っているもの」という共通点で結ばれています。「夫婦共通の趣味を持とう!」という提案もあるかもしれませんが、ある種それと同じことで、夫婦の目標を考えること=二人の共通点探し(もしくは共通点作り)になりますよね。他人から見たら「なにそれ?」と思われれるようなものでも、二人で決めたものは特別です。お互いに好きなものを挙げていったり、遠い未来でもいいからやってみたいことを並べてみたり…。二人らしい目標は、そんな中で、「いいねそれ!」とお互いの気持ちが一つになる時に見つかるのです。
 
そんなこと言っても目標なんて一緒に考えてくれないよ、という場合。
「◯年後までに◯◯資金として◯◯貯める」とかなら、目標と認識しなくても設定しやすいのではないでしょうか。「年一回は家族旅行」などはすでに目標にしている人も多いのでは?その時に、「名物の◯◯を食べよう!」という意見が出て「いいね!」と賛同があれば、それはもう二人の目標です。
 
サン・テクジュペリは言いました。
“愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである”
目標のハードルは低くてもいいんです。大切なのは、二人の心が同じ方向を向くことなのですから。
 
 
 

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