カミングアウト・・・というほど隠していたわけでもありませんが、
初めて知り合いに不妊治療のことを話しました。
今の時代、不妊治療専門のSNSや、Twitter、instagramなど、さまざまなツールを介して
不妊治療当事者の方とつながり、お話しすることができます。
しかしながら、現実世界でつながりのある人とは治療について話すことはまずありません。
子どもの話題自体、タブーっぽいなということもたくさんあります。
(そう思われてるだろうなと思うこともたくさんあります。)
はい。そんなわけで、私も、親兄弟友だち誰にも話してきませんでした。
聞かれれば普通に答えるつもりですが、聞かれなかったし。
昨日、職場の同僚(Tさん)とお茶をしました。同僚とはいっても年齢は私より上の方です。
どんな話の流れだったか分かりませんが、Tさんがかつて不妊治療をしていたということを
聞き、「実は私も」と、話しました。
KLCにも通っていた話、採卵がめちゃくちゃ痛かった話、だんだん卵が採れなくなった話、
仕事との両立が難しかった話、不妊治療が人生で一番つらかったという話・・・
たくさん聞きました。そしてたくさん聞いてもらいました。
1月から人工授精をしている話、2回ダメでもうすぐ3回目にチャレンジする話、
実家に帰りづらいという話、お金に不安があるという話。など。
Tさんは私を励ましつつ、根拠なく「大丈夫!」ということもなく、
当事者同士だからこその絶妙な立ち位置で話し相手になってくれました。
できるかもしれないし、できないかもしれない
誰も分かんない
結局みんな隣の芝
まだ当事者として渦の中にいるせいか、話して肩の荷が下りたとか、楽になったとか、
そういうことはありません。
だけど、「人に話しづらいでしょ?聞くよ」と言ってくれた人が身近にいるというのは、
けっこう心強いなと感じました。
今の私ぐらいの時に当事者として頑張ったけど、結局産めることのなかったTさん。
応援すると言ってくれました。私はもう吹っ切れてるからと。
私は、私たち夫婦は、どうなっていくのでしょう・・・
「わかんない。できるかもしれないし、できないかもしれない。誰も分かんないよ」
それがすべてです。
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