D3 これからのこと②

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子どもがほしいと断言した夫。
 
「じゃあさ、ゼロじゃない可能性を信じてこのまま自然妊娠に期待するか、確実性を求めて
もう一度通院再開するか、どっちがいいと思う?自然さと確実性、どっちをとる?」
「確実性」
「でも採精だとうまくいかないんでしょ?それを続けても同じことの繰り返しじゃ…」
「…まだわかんない」
 
夫は採精の容器が苦手で(得意な人なんているのだろうか)、自宅でも採精室でも、
普段のパフォーマンス(⁉)が発揮できないそうです。それは数値にも現れています。
 
「可能性があるのかないのかだけでもハッキリさせたい」
「俺に精密検査してほしいってこと?」
「…でも嫌でしょう?」
「嫌じゃないよ」
 
今思い返すと誘導尋問かもしれません。
確かに私は、以前夫と一緒に参加した男性不妊専門病院の勉強会で聞いた
「どんなに頑張っても残念ながら妊娠の望めないカップルはいます。そんな人たちに、
現実を伝えるのも医師の役目です。お金や時間、精神的身体的負担が大きくなる前に、
二人だけの人生を考えられるように、正直に伝えることも必要だと考えます」
という先生の言葉が印象に残っており、
可能性がないならないと早く知りたいと思っていました。
 
だけどこの時の夫の反応は否定的で、勉強会の内容も「想定の範囲内」でしかなかったと
言っていました。お前は俺に検査しいてほしいのかと聞かれ、私は自分自身が検査好き
だから、と答えましたが、夫本人はあまり興味を持っていない様子でした。
 
だけどこの日は、自分から「検査を受ける」と言ったのです。
本心は嫌々かもしれませんし、いつ実現するのかも分かりません。
だけど検査を受けてくれたら、一歩進める気がします。
問題がないならステップアップの道が拓けるし、残念な結果なら、無駄な労力をかける前に
大人二人の未来を考えることができます。どっちにしたって悪くない。
 
あくまでも私個人の感じ方ですが、男女では不妊に対する考え方、
とりわけ自分自身の生殖機能に対する価値観というのが大きく違うようです。
私たち夫婦の場合なのかもしれませんが、ある程度の傾向は共通してるんじゃないかな。
男の人の方が繊細で、ナイーブで、プライドや自分の価値へと直結した評価基準として
生殖機能を捉えているようです。
 
検査が夫への無理強いにならないことを願います。
 

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