令和元年初日の今日、ダメもとで検査薬を。
“今そんな気分じゃない”という方は閲覧を避けてください。“手術の効果を確かめたい”という人にとっては希望の持てるお知らせになるかと思います。
今はD何日め？
今月中旬、夫の手術結果、要するに術後の精液検査をして質などの向上が見られるかを確認する予定でした。銀座リプロは予約済み。この結果が分かるまでは妊活休憩！と思っていたので、基礎体温も排卵チェックもしていませんでした。
そのため、生理周期も日数もきちんとは確認していませんでした。
そのためだけじゃないね。期待して落とされるのが嫌だったから、出来るだけ意識しないようにして生活していました。
そんな今日はD39。アプリの生理予定日から１週間と1日が経過していました。
試した妊娠検査薬
“もしかして”とか“今度こそ”なんて思うのは嫌でした。生理が１週間遅れたぐらいで“もしかして”なんて思う可愛らしい時期はもうとっくに過ぎてたので。
だけど、ほんとーにこれはうちの夫のたくましいところだと思うんですが、夫は今でも可能性を信じていました。だからね、新しい時代だしね、“ダメ元で” “ま、ないよね”と思いながら、朝、試しました。
使用したのは不妊治療真っ只中の頃に購入した海外製の排卵チェック薬のおまけだった妊娠検査薬です。チェックしてみて、真っ白だったらそのままこっそり捨てようと思って検査しました。
結果
検査薬の説明書には「5分以内に判定してください」とありましたが、浸して1分と経たないうちに、2本の赤い線がくっきりと浮かび上がりました。
え、夫にどうやって知らせよう？
ダメなもんだと思ってたから、伝え方を考えていなかった・・・。2本出るなら検査するって言ってからすればよかった・・・。
びっくりとか喜びとかそういうのじゃなくて、まずそう思いました。
とりあえず、赤いラインの並ぶ検査薬と説明書をまだ寝ぼけている夫のところへ持っていき、
「ね、これ判定合ってると思う？」
と聞きました。
夫も結構冷静。二人して「やったね」「よかったね」などと言い合いましたが、なんかこんなもんかなーという感じです。感動の涙とかなかったわ。
今の気持ち
その後、GW中だしいつ病院に行こうかとか、両方の親にいつ話そうかとか、今が何週ぐらいだとか、予定日はいつ頃かとか、それなりに妊娠発覚っぽいこともしました。
でも、“まだ安心できないよね”というのが私たち二人の思うところで、なんだかまだ実感もないのです。早まってSNSにアップするのも違うし、病院で判定してもらっても、安定期に入ったとしても、FacebookやInstagramに載っけようとは思わないし・・・。
まずは“お願い！頑張ってしがみついて！”と、まだケシの実サイズらしい胚にメッセージを送ろうと思います。
一番伝えたいこと
私が初めて不妊を意識して病院へ行ったのが2017年の4月。同年5月には子宮卵管通水検査をしました。そのまま通院も続けて、人工授精も３回して、このままAIHを続けるのもステップアップをするのも違う！と思い、2018年4月には不妊治療自体を辞めました。
なぜ違うと思ったのか？なぜ通院を辞めたのか？夫の数値が良くなかったからです。
夫の検査が終わるまで、今後の方針は決められないと感じていました。
夫が男性不妊専門クリニックで検査を受けたのは、2018年12月。手術はその2ヶ月後の2019年2月。そして2019年5月、陽性が出ました。
もし、夫も同じタイミングで通院していたら。もし、夫ももっと早い段階で専門クリニックで診てもらっていたら。
どうしてARTクリニックの先生は夫の精密検査を指示することも提案することもなく、ステップアップの話ばかりしたのでしょうか？
どうして女性の検査ばかり優先されるのでしょうか？簡易的な精液検査があったとしても、次に繋がる情報が何も示されなかったのでしょうか？
もし、もし、夫も私と同じタイミングで通院をしていたら。細かい検査をしていたら。
あと1年、2年、早く陽性を見ていたかもしれません。不妊治療が一番辛かった2017年から2018年4月。あんなに泣かずに済んだかもしれない。あんなに肩身の狭い思いをしないで済んだかもしれない。あんなに惨めな思いをしないで済んだかもしれない。あんなに卑屈な自分に出会わずに済んだかもしれない。あんなに、あんなに、あんなに・・・！！！
この辛い立場を経験できたことはよかったと思います。この気持ちを知ることができてよかったと思います。
でも！
男性の不妊検査がもっともっと一般に受け入れられ、男女ともに足並み揃えて不妊治療に取り組めるようになる日が来ることを切に願います。
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